2025年6月10日(火)~13日(金)の期間に東京ビッグサイトで開催された「FOOMA JAPAN 2025」に出展いたしました。
※FOOMA JAPANとは、食品機械・装置および関連機器に関する技術ならびに情報の交流と普及をはかり、併せて食品産業の一層の発展に寄与することとし、「食の安全・安心」に関心が高まる中、食品機械の最先端テクノロジー、製品、サービスを通して、「食の技術が拓く、ゆたかな未来」を提案することを目的とした世界最大級の食品製造総合展です。
東京は梅雨入りしたばかりで初日・2日目は足元の悪い中でしたが、ありがたいことに多くのお客様が弊社ブースにお立ち寄りくださいました。セミナーにはアーカイブ視聴を含め400名を超える方々にご登録いただき、ブースでは4日間で700名を超える方とお話をさせていただきました。
今年の展示テーマは、
「発酵×未来:微生物と拓く新たな産業の可能性」です。
固体培養技術を活用した、アップサイクルの取り組みや未利用資源の活用事例をパネル展示でご紹介しました。
特に抽出後のコーヒー豆を活用したEnz Kojiプロジェクトや、コーングルテンミール(コーンスターチ製造副産物)を食品素材へと昇華させるなど、実践的な取り組みを培養前後の素材と合わせてご紹介し、多くの方に興味をもっていただきました。
当社社員とご来場者様との対話はもちろんのこと、展示内容をきっかけに同じ企業からお越しの方々が積極的に意見交換されている様子も見られ、新たな気づきや発想を促す場にもなっていたことを嬉しく思います。
今回の展示で中心に据えたのが、当社の新たな協業スキーム「微生物インダストリープラットフォーム」です。
「微生物インダストリープラットフォーム」は、機能性成分の探索、固体培養試験、培養条件の最適化、スケールアップ、プラント・工場建設、事業化など微生物を活用したものづくり・事業開発を一気通貫でサポートする事業スキームです。
「微生物を培養した素材に機能性があることは分かるが、どのように評価し、どう活用すればいいか分からない―」
そうした課題に対しては、機能性成分の可視化と解析に強みを持つヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(HMT)様との連携により、事業性評価フェーズを専門的に支える体制を整えています。今回の展示では、HMT様によるメタボローム解析を活用した機能性評価・事業性検討のアプローチをご紹介しました。
機械は、ラボサイズの「小型通気式固体培養装置」を実機展示しました。
この装置は、産業利用されている培養装置と同様の基質通気式品温制御を採用しているため、小規模での産業化を想定した通気培養を再現性高く行うことができます。
近年、固体培養技術は国内外の研究・産業界で注目を集めており、ここ数年で国内や欧州の研究施設等に導入されています。
展示では、機能だけでなく、機構・構造面に付いても専門性の高い質問や評価の声をいただけたことがとても印象的でした。
2日目には、東京ビッグサイトの608会議室にて、「発酵×未来:微生物と拓く新たな産業の可能性」をテーマに約45分のセミナーを行いました。
当社のプロセス開発部・深野が講師を務め、固体培養の有用性から微生物を活用した産業の創出まで幅広くご紹介しました。
セミナーの様子は下記よりご覧いただけます。
今年は例年以上に、アップサイクルや未利用資源の利活用に強い関心をお持ちのお客様が多く来場され、
「実用化例でどのようなものがあるのか知りたい」
「未利用資源の活用について相談したい」
「活用の出口に困っている」
「このような資源でも培養できるのか」
など、具体的で前向きなご相談を多数いただきました。
なかには、「すぐにでも培養テストをお願いしたい」という熱意のあふれるお客様もおられ、当社にとっても非常に充実した出会いの場となりました。
今後も、発酵・微生物技術の産業応用に関心を持つ皆様とつながり、より有用な情報を提供していけるよう、研究開発や知識の蓄積、そして実践事例の創出を進めてまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
当社の取り組みにもしご興味がございましたら、下記よりお問い合わせください。
《微生物インダストリープラットフォームのご案内を含む、Enz Kojiプロジェクト》や
《固体培養に関する資料》も下記よりダウンロードいただけます。
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