フジワラテクノアートの

FTIC(未来技術革新委員会)



FTIC(未来技術革新委員会)とは

私たちフジワラテクノアートは、1933年、醸造機械を製作する小さな町工場からスタートしました。

創業から長い歴史の中で、醸造を原点とし、そこで培った技術・ノウハウに磨きをかけ、オンリーワン企業として成長してきました。現在私たちの技術は醸造のみにとどまらず、一般食品や食品以外にも応用されています。

 

その中で私たちは、未来に向けて新たな価値を創造する開発体制として、FTICを設置しました。

FTICとは、Future Technology Innovation Committee(未来技術革新委員会)の略称です。 

フジワラテクノアート研究室の様子

 

 FTICによる部門横断プロジェクトで未来に向けて、

  • 微生物による新素材生産システムの開発
  • 次世代醸造プラントシステムの開発
  • 微生物ノウハウに基づく食糧生産システムの開発

という3つの分野からアプローチを試みます。


注力する3つの開発分野

FTICにて注力する3つの分野は、今まで私たちフジワラテクノアートが1933年の創業以来、研究・開発してきた2つの技術に基づいています。

 

1つ目は、機械装置を製作するうえで培ってきた、設計・製作技術です。創業から80余年の蓄積と、醸造以外の一般食品や食品以外の分野への積極的な挑戦による幅広い技術力を持っています。お客様からも高い評価をいただき、現在では世界約30か国へ製品の輸出やプラント設備を展開しています。

 

2つ目は、醸造機械を製作するうえで研究をしてきたバイオ技術です。醸造は、日本の千年の歴史の中で確立した、麹菌や酵母、乳酸菌などの有用微生物を巧みに利用しています。私たちは麹づくりで「微生物の力を産業化する技術」を実現し、今では固体培養技術が核心的技術となり様々な分野で発展しています。

設計・新機械装置開発

次世代醸造プラントシステムの開発

現在機器を使用してくださっているお客様のお声から、品質と生産能力の向上などご要望に応じて新しい機械の開発にも積極的に着手します。

さらに、循環型社会に向けて環境に配慮した醸造プラントシステムを構築。徹底した省エネや廃棄物・CO2排出量の大幅削減とともに、AIやIoTの導入なども視野に入れています。


固体培養技術・食糧生産システム

 微生物ノウハウに基づく

  食糧生産システムの開発

粉体殺菌技術などを駆使した安心安全の追求とともに、微生物の力を利用した食品原材料の製造装置開発に取り組みます。

また、食肉・食用魚需要の増加に対処するため、微生物・固体培養技術の応用による機能性飼料の開発にも力を注ぎます。


微生物による新素材開発

 

微生物による新素材生産システムの開発

微生物のバイオプロセスを高度に応用利用することにより、エネルギーやバイオプラスチックなどの有用素材を生産することが可能。

化石資源によらないバイオ素材生産の産業化に積極的に取り組みます。



未来の課題に向けた展開

私たちフジワラテクノアートは、中長期的な成長方向を描いた開発ビジョン2050として醸造を原点に、世界で『微生物インダストリー』を共創する企業」を策定しています。

 

この開発ビジョンの目的は、心豊かな循環型社会への貢献」です。

 

心豊かな社会には、爆発的に増える世界人口に対して、誰もが安心して美味しい食事を享受できること。

循環型社会には、エネルギーや物質の生産にできるだけ化石資源を用いず、有限である資源を持続可能な形で循環させていくことが欠かせません。

 

この「心豊かな循環型社会への貢献」を達成するためのベースとなる研究にFTICがあります。

私たちの「微生物の力を産業化する技術」が、食糧、飼料、エネルギー、バイオ素材などの産業分野において、人類が直面する数多くの課題の克服に貢献し、世界中へ展開していくと考えています。

心豊かな循環型社会へ向けて