外気の影響を受けやすい空気輸送工程に、温湿度制御という新しい解決策を。
空気輸送後の品温ばらつき、季節ごとの調整負荷、工程の再現性低下に。
既設設備を活かしながら、搬送前の空気条件を整え、品温安定化を実現します。
※特許第7844068号
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空気輸送は、外気条件や設備条件の影響を受けやすく、搬送後の品温にばらつきが生じやすい工程です。
とくに、季節変動や仕込条件によって搬送空気の温湿度が変わると、冷却機出口と空気輸送後で品温差が生じ、麹の品質の安定性に影響します。
本ユニットは、輸送空気の温度・湿度を高精度で制御することで、搬送後の引込温度を安定化する仕組みです。これにより、工程の再現性向上と品質の安定化を目指します。
【課題】
・三季醸造、四季醸造では外気温度が-5~35℃、湿度が30~70%まで変化するため、輸送空気の条件が安定しない。
・冬季は温度・湿度が共に低く、引込温度、表面水分が共に低下する傾向にある。
・吸込む外気温度が一定でも圧縮加熱による影響でブロワの吐出空気は一定条件にならない。
こうした課題に対し、空気輸送の前段で温湿度を制御することで、工程全体の安定化および再現性の向上を図ります。
本ユニットは、空気輸送前に搬送空気の温湿度を整えることで、蒸米表面の状態変化を抑え、搬送後の品温を安定させる考え方です。
蒸気による加湿と温度調整を組み合わせ、
・湿球温度制御:空気輸送中の蒸米の表面の質を制御(25~30℃)
・乾球温度制御:輸送配管内で結露が発生しないように制御(<50℃)
・温湿度センサー監視により、輸送空気の温湿度を自動制御
を行うことで、搬送条件を安定化。
特に、ブロワ起動時や搬送開始時に起こりやすい変動を抑える点が大きな特長です。
単に空気の温度を整えるだけではありません。
工程の再現性を高め、現場の調整負荷を減らすことが本ユニットの価値です。
・四季を通じて引込温度が安定する。
・冷却機での品温調整の簡略化
・輸送配管内の結露リスクを回避できる。
・蒸米表面水分の調整も可能。
・空気輸送配管中の粉塵抑制
単に温度を整えるだけでなく、「いつでも同じ温湿度で送風できる状態」を実現することで、四季を通じて安定した品質を保ちます。
酒造メーカー様での実証テストでは、制御装置ありの条件において、空気輸送後の品温ばらつきが抑えられる傾向を確認しました。
また、ブロワ起動時や原料輸送開始時に見られる乾球温度の変動についても、制御装置を使用した場合は温湿度が制御され、影響を受けにくいことが示されています。
ただし、最適な設定条件や効果の出方は、設備構成・搬送量・季節条件によって異なりますが、実証データからも、本システムの温湿度制御が有効であることが示されています。
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